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Hienが省エネアプリケーション賞を再び受賞

電気ボイラーと比べて342万2千KWhも節約!先月、Hienは大学の給湯プロジェクトで新たな省エネ賞を受賞しました。

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中国の大学の3分の1がHienの空気熱エネルギー給湯器を採用しています。主要な大学やカレッジに導入されたHienの給湯プロジェクトは、長年にわたり「ヒートポンプ・マルチエネルギー補完システム最優秀アプリケーション賞」を受賞しています。これらの受賞は、Hienの給湯プロジェクトの高品質を証明しています。 

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本稿では、安徽師範大学華金キャンパス学生寮の給湯システムのBOT改修プロジェクトについて解説します。Hien社は、このプロジェクトにおいて2023年度ヒートポンプシステム応用設計コンペティションで「マルチエネルギー補完ヒートポンプ最優秀アプリケーション賞」を受賞しました。設計スキーム、実際の使用効果、そしてプロジェクトの革新性について、それぞれ個別に考察します。

 

デザインスキーム

 

このプロジェクトでは、安徽師範大学華金キャンパスの13,000人を超える学生の給湯ニーズを満たすために、合計23台のHien KFXRS-40II-C2空気熱源ヒートポンプを採用しました。

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本プロジェクトでは、空気熱源ヒートポンプ給湯器と水熱源ヒートポンプ給湯器を相互に補完的に利用し、合計11基のエネルギーステーションを設置しています。廃熱プール内の水は1:1廃水熱源ヒートポンプ給湯器で加熱され、不足分は空気熱源ヒートポンプで加熱して新設の貯湯タンクに貯め、その後、可変周波数給湯ポンプを用いて一定の温度と圧力で浴室に給湯します。このシステムにより、循環循環が形成され、安定した温水供給が確保されます。

 

実際の使用効果

 

エネルギー節約:

本プロジェクトにおける水熱源ヒートポンプの廃熱カスケード利用技術は、廃熱回収を最大限に高め、排水温度を3℃まで下げ、駆動にわずかな電力(約14%)を使用することで、廃熱の再利用(約86%)を実現しました。電気ボイラーと比較して342.2万KWhの節約となります。

 1:1制御技術は、異なる動作条件を自動的に適用し、供給と需要のバランスを確保します。水道水温が12℃以上の条件下では、1トンの入浴排水から1トンの入浴用温水を生成するという目標を達成できます。

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入浴時には約8~10℃の熱エネルギーが失われています。廃熱カスケード利用技術により、排水温度を下げ、水道水から得られる余剰熱エネルギーで入浴時に失われる熱エネルギーを補うことで、入浴廃熱の再利用を実現し、給湯能力、熱効率、廃熱回収の最大化を実現します。

 

環境保護と排出削減:

このプロジェクトでは、化石燃料の代わりに廃温水を利用して温水を生成します。12万トンの温水(温水1トンあたりのエネルギーコストはわずか2.9元)を生産し、電気ボイラーと比較して342.2万KWhの電力を節約し、3,058トンの二酸化炭素排出量を削減します。

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ユーザーのフィードバック:

改装前の浴室は寮から遠く、シャワーを浴びるのに行列ができることも多かったです。一番困ったのは、入浴中の水温が安定しなかったことです。

 浴室の改装後、入浴環境が大幅に改善されました。行列に並ぶ必要がなくなり、時間を大幅に節約できるだけでなく、何よりも寒い冬に入浴する際の水温が安定していることが挙げられます。

 

プロジェクトの革新性

 

1. 製品は非常にコンパクトで経済的であり、商業化されている

 入浴排水と水道水を排水源ヒートポンプ給湯器に接続すると、水道水は10℃から45℃まで瞬時に昇温して入浴用給湯となり、排水は34℃から3℃まで瞬時に降温して排水されます。ヒートポンプ給湯器の廃熱カスケード利用は、省エネだけでなく、設置スペースも節約します。10P機はわずか1㎡、20P機は1.8㎡の設置面積をカバーします。

 

2、超低エネルギー消費、エネルギーと節水の新たな道を切り開く

 人々が無駄に捨てている入浴排水の廃熱を再利用し、安定したクリーンエネルギーを継続的に供給します。この廃熱カスケード利用ヒートポンプ技術は、高いエネルギー効率と温水1トンあたりのエネルギーコストの低さを特徴としており、大学における浴室入浴の省エネと排出量削減に新たな道を切り開きます。

 

3、ヒートポンプの廃熱カスケード利用技術は国内外で初

 この技術は、入浴排水から熱エネルギーを回収し、同量の入浴排水から同量の入浴用温水を生成することで熱エネルギーを循環利用します。標準運転条件では、COP値が7.33と高く、実用化においては年間平均総合エネルギー効率が6.0以上となります。夏季には流量を増加させ、排水の排出温度を上昇させることで最大の暖房能力を得ます。冬季には流量を減少させ、排水の排出温度を低下させることで、廃熱利用を最大化します。


投稿日時: 2023年9月7日